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自宅療養が辛い時、ご家族が介護疲れた時の救済

2022.07.10

自宅療養が辛い時、ご家族が介護疲れた時の救済

はじめは「家に帰りたい」「家に迎え入れたい」と思い、訪問診療を始められたとしても、予期しないことが起こることがあります。ひどい時やご家族が介護に疲れた時には病院や施設に一時的に頼ってみる。あるいは、病院に戻るという選択肢もあります。

  1. 一時的な受け入れ先の病院や施設
    1. -1耐えられないがんの痛みや呼吸苦などのコントロール
    2. -1ご家族が介護に疲れた時の一時休憩
  2. 療養生活に正解はない

1.一時的な受け入れ先の病院や施設

ご自宅で療養中に病状が進行して、思いの外、体が辛くなってしまった。もしくはご家族が辛そうな患者さまを見ているのが耐え難い。家族が介護に疲れてしまった。別の方の介護で遠方に行かなければならなくなった。予期せぬ諸事情は誰にでも起こり得ます。

そのような時にはご本人の病状が落ち着くまで、あるいは家での受入れが可能になるまで病院や施設を利用されてはいかがでしょうか。患者様が病院や施設を利用することで、ご家族がお休みされる時間があっても良いと私たちは考えています。受入れが可能な病院や施設をお探しします。

1-1.耐えられないがんの痛みや呼吸苦などのコントロール

患者様ががんによる痛みや呼吸苦がひどいときに、緩和ケア病棟で症状が緩和するまで入院することになります。

1-2.ご家族が介護に疲れた時の一時休憩

ご家族が一時的に休みたい場合や用事があって介護ができない場合に利用できるのが、医療型のショートステイやレスパイト入院です。疾患や病状、必要な医療処置によって、施設か病院を選択することになります。

・介護老人保健施設や介護療養型医療施設

ショートステイのうち、介護スタッフの他に医師や看護師がいて医療サービスが受けられる施設が介護老人保健施設や介護療養型医療施設です。痰の吸引や経管栄養といった医療ケアが受けられます。ひと月最長30日まで利用できます。

・レスパイト入院(介護家族支援短期入院)

ショートステイが利用できない方、神経難病やがんなどの患者様を受け入れています。利用は2週間ぐらいが目安です。

2.療養生活に正解はない

一度、訪問診療が始まった方でも、病状の変化がみられたときやご本人・ご家族のご様子を見て、時折、確認しています。「最期はどこで過ごしたいですか」「最期はどこで過ごしてもらいたいと思っていますか」と……。

一時的な休憩や入院ではなく、最終的に病院を選ばれた方もいらっしゃいます。一度でも家に帰り、ご本人が安らげたなら、それも良しとする。療養生活をどこでするかに正解はありません。

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